あとがき

聴覚障害児の早期教育は、障害児教育の分野ではとりわけ早くから着手され、かつ著しい成果をあげてきました。
また、教育の機関も聾学校幼稚部だけにとどまらず、病院、福祉、保健センターおよびクリニック、障害児教育センター、難聴幼児通園施設などと、幅広くなってきております。
近年、聴覚障害の早期発見・判定も急速に進展し、乳幼児期からの適切な教育的対応の緊要性がますます認識され、実践されつつあります。この意味からも、早期からの教育的対応をおこなう機関が数多くなってきていることはたいへん喜ばしいことです。しかしながら、対象児への直接的指導やその両親・家族への援助などについて、各機関が統一的な見解の下に取り組んでいるわけではありません。聴覚補償の教育、言語・コミュニケーションの教育、両親援助などに関して、基本的方針や教育プログラムの実際にある程度の共通理解が必要と思われます。そのためにはまず、実績をあげている教育プログラムの実践者たちが、自分たちのおこなっていることをできるだけ具体的・詳細に開陳しあうことが必要です。
アメリカ合衆国ではとりわけ、早期対応をまず「口話」でおこなうか、それとも「トータル・コミュニケーション」でおこなうかが大きな問題になっています。このことは、わが国でも問題にされるようになってまいりました。この本の編著者ダニエル・リング氏は、こうした事情を踏まえ、二冊の図書を同時に出しました。一冊はまず「口話」始めるプログラムが記述されているEarly Intervention for Herring-Impaired Children:Oral Option(日本訳は中野善達訳編『聴覚障害児の早期口話教育』湘南出版社)で、他の一冊は「トータル・コミュニケーション」で教育を始めるプログラムが記されているEarly Intervention for Herring-Impaired Children:Total Communication Options
です。この本はこれを訳したものです。これによって、トータル・コミュニケーションによる早期教育の内容・方法が手にとるようにわかるでしょう。ぜひ、多くの方に読んでいただきたいと思いますこの翻訳について都築さんと話したさい、都築さんがすでにいくつかの章の訳を手がけていることを知りました。
そこで両名の訳編とし、他の章を倉内紀子さん、田中容子さん、朝日滋也さんに分担していただきました。いずれも、社会人を対象とした筑波大学の大学院修士過程リハビリテーションコースの終了生です。この人たちの訳は訳者と私とで検討をし、文章表記も統一いたしました。
最後になりますが、こうした本の出版を手がけられた東峰書房の高橋衡さんに感謝の意を表させていただきます。

一九九四年四月
中野善達

おススメ会社設立セット

  1. 店舗販売最安レベル9,800円!会社設立印鑑3点セット(柘植)

    ※通信販売は行っておりません。
  2. 会社設立センター・起業家応援パック

    会社設立・起業家応援パック(司法書士+税理士)まとめて頼む=とってもお得な起業家応援パッ...
  3. 会社設立ブランディングセット

    せっかく開業した貴方の法人、告知やご案内は、終了していますか??「会社設立ブラン...