第四節 乳幼児プログラム

1 運動能力の開発
乳幼児教育プログラムでは、子どもの運動能力の獲得段階を評価する。もし、重い運動能力の遅れがあった場合、理学または作業療法が行われる。
理学的、神経運動的指導は、言語指導とともに個別的に行われるか、保育の課程に取り入れられることもある。はじめの評価の時、どのような指導がよいかが決定される。

2 乳幼児指導乳
幼児は、たいてい週に一、二回の言語指導を受け、必要に応じて教師、理学療法士、作業療法士、言語病理専門家による指導を受ける。
はじめの数週間は、聴覚障害、補聴器、赤ん坊が何を聞くことができ、また何を聞けないかということについて、長い時間をかけて話しあわれる。母親は(可能であれば父親も)、常に出席する。すべて両親に便利で、子どもにとってもよいであろう指導時聞を選んで行われる。他の子に気をとられていたり、赤ん坊が疲れていっしょに参加できない時は、両親は子どもに集中できないのである。
目標、目的は、発達的アプローチを基本にリング法、ヴエルボ・トナル法により認知技能、哨語、超分節的な広がりの獲得をすることである。後に、発声行動と言葉をつなげていくことに力点がおかれるようになる。

3 0ー六ヵ月
初期の段階では、子どもに聴覚的、触覚的(骨導補助具)または視覚的刺激を用意し、周囲の声に気づかせ、環境音に慣れさせるように努める。
(一)両親の目的
ア 両親は、補聴器や骨導または触覚補助具についての知識を身につけ、リング(一九七八)の五音テスト(ウ、ア、エ、シ、ス)による聞き取りの検査ができるようにする。
イ コミュニケーションの約束事を含む私道技術の知識を身につける。
ウ 年齢相応の玩具の用意。たとえば、動物のぬいぐるみ、がらがら、音の出る箱、自動車、つかんだり引つぽつたりする吊り下げ玩具など。
エ 大きな声で(決して怒鳴るのではなく)子どもに近づいて、やさしく、自信に満ち、リラックスしたやり方。この時、自然な活用形(言い回し)のままでよい。両親は子どもに対して通常の話し方で語りかけ、たくさん話すようにする。
オ 話している時は、常に手話を用いる(トータル・コミュニケーションの場合)。
カ すべての両親の目標は、先に示されている。
キ 言語や発声に対する注意を拡大させる。全身を激しく動かしている時、話者の顔を伺う、振り向いたり、首を上げる、動かす、見回す、っかむ、持つ、何かを見る、探すなどの行動をしている時、言葉に気づかせる。
(二)子どもの目的
子どもは次のようなことを行う。
ア 母親の顔や声に気づく(聴覚、触覚、または視覚刺激を用いて)。
イ 視線をあわせるだけでなく、話し手の表情に関心を向ける。
ウ 喉を鳴らしたり、泣いたりする。泣くこと以外の発声を活発に行わせる。
エ 音楽に気づく。
オ 声の存在に気づく。
カ 音――特に母親の声を聞いて安心する。
キ 怒り、喜び、悲しみなどの異なったイントネーションのパターンに気づく。
ク 四カ月から六カ月の間は、晴語が増える。
〔注〕発声が反射的でなくなり、子どもが自分が発声した声に動機づけられるような時期が重要である。子どもが自分から発声した時には、それを励ましてやることが、特に重要である。どんな音にでも素早く反応することにより、子どもは反応によって刺激に慣れてくるのである。このことが確立するには時聞がかかり、重度聴覚障害の場合は、骨導や手話によって行われる。母親は、脅導の振動器の近くで一ー二フィート(約三O-六0センチメートル)の距離で話さなければならない。これが、自由に何らか声を出しているという晴語期であり、この間に、聞くことや自分自身の声を感じることを励ましてもらうことが必要である。ここで、多くの音を発声し、練習するのである。そして、両親は子どもが発声したそれらの音を強化してやるのである。

4 六―一二カ月
全体的な到達目標は同じである。しかし、子どもは特定の単語の認知や、さらに複雑な運動技能の獲得を進歩させる。たとえば、座る、揺する、物をなめたりくわえたりする、片方の手からもう一方へ物を持ち換える、つま先に触る、手や足をいじる、つかむ、手を伸ばす、そして立ちあがるなどである。
子どもがこのような準備ができているとしたら、リングによる要求のための発声や、ステップ一の母音と子音(リング、一九七六)をはじめる時期なのである。子どもの音の獲得がその子独自の進み具合で行われている場合は、それを確立することを優先する。
(一)両親の目的
ア すでに提示した方法をすべて自動的に用いること。
イ 補聴器の終日使用、子どもの気づきに対する詳細な知識、また、トータル・コミュニケーションの場合は、音声や手話へ反応し、音声を加えてやること。これらで気づいたことは、教師に提出する連絡帳に記載する。
ウ 入浴、食事、遊び、その他の家庭で行われる活動を言語刺激や発声の練習に用いること。
エ 聴覚障害を受け入れ、それを補償する充分な照明、低周波数のドアベルなどを取りつけること。
オ 子どもが基本を覚えたら、会話の複雑さを増すことができること。たとえば、「OOちゃん、やってごらん」
など、一語文から二語文を強調させるように移行できること(主体者と行為の関係で)。マクリーンとシュナイダーiマクリーンは(一九七八)母親の本来的な話しかけは、子どもの理解能力よりやや上のレベルであることを示している。つまり、子どもというのは、次の複雑な段階を獲得しようという動機をもっているのである。
カ 声を出すこと、または声と手話とが増大したらそれをほめるために話しかけること。
キ さまざまな行為に発声や模倣を用いることを増やす。
ク 指導者によって示されるように、玩具や物を用いて、小集団活動で行った運動技能を用いること。
(二)子どもの目的
嬉しかったりつまらなかったりする時、動きや発声と共に晴語を喜んで用いたり、イントネーションを大きく変化させたり、理解が増すなど会話の態度が発達していく。
子どもは、以下のように行動する。
ア 聴覚障害に応じて、視野に入っている音、入っていない音の両方に反応する。
イ 発声のやりとりや、相互のやりとりのある遊び(いないいないばあ)などを楽しみ、笑う。指遊び、音楽、ダンス、またそれについて話すことを楽しむ。
ウ 補聴器をいつも使用する。
エ 何かに気を引かれた時、声を出す。
オ スプーンを鳴らしたり、椅子をガタガタさせたり、押したり引いたりする玩具で音を立てたりして、楽しむ様子がはっきりと見られる。
カ 音があるかないか気づくようになる。音源に振り向いたり、探したりする。

5 一二ーニ四カ月
急速に成長し、言語よりも歩くことに関心を示す時期である。はいはいや歩行、立つこと、家にある物を積み重ねたり、押したり、引いたりして遊ぶ、砂遊び、水遊び、飲んだり食べたりすること、積木で塔を作る、木馬やワゴンに乗る、投げる、捕る、家で遊ぶ、童謡、音楽、音楽遊び、指遊び、指でのお絵描き、本を見るなどの活動を行う。

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